温泉につかって本を読みたい

温泉を愛する田舎暮らしのアラフォー。読書やマンガの記録、マイルドな不幸から抜け出す方法を考えたりするブログです。

いい人たちのフェティッシュな恋愛。山田金鉄『あせとせっけん』

こんばんは。

ぬくさんです。

 

前回、森山絵凪先生の『この愛は、異端。』のレビューを暑苦しく書いたわけですが、

そうそう、最近お気に入りの微エロの恋愛マンガといえば、もうひとつあった・・

と思い出しました。

 

山田金鉄先生の『あせとせっけん』。

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あせとせっけん(3) (モーニングコミックス)

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あせとせっけん(1) (モーニング KC)

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あせとせっけん(2) (モーニングコミックス)

あせとせっけん(2) (モーニングコミックス)

 

多汗症に悩む主人公の麻子さん(巨乳メガネさん)と、

恋人である匂いフェチの名取さん。

 

麻子さんの匂いに名取さんが惹かれて、お付き合いがスタートするという、

一見するとアブノーマルな恋の始まりなのですが、

二人ともいたって、真面目で誠実でいい人。

 

お互いを思いやりながら、距離を縮めつつ、ハラハラすることもありつつも、

エロい展開もありつつ・・

ものすごいほっこりする。

 

しかも、それを取り巻く登場人物に、嫌な人物がほぼ出てこないんですよね。

一応、リアル社会がモデルの恋愛マンガなのに!

 

 

いい人キャラの造形が鼻について嫌味、とかではまったくなく、

これはもう、山田金鉄先生のお人柄の良さがにじみ出てるんだろうなあ・・って感じます。

 

最近読んでたマンガや小説が、

性や暴力、心理面の負の感情の描写が、

過激で過剰なものが多かったのだと思います。

 

もちろん、それはそれで面白いし、読んじゃうんですけどね。

 

この『あせとせっけん』を読んで、

「ああ、私、そういうマンガに疲れてたんだ」って思いました。

 

 

人間社会のリアルを掘り下げていけば、

それこそ「事実は小説なりも奇なり」で、

色恋沙汰や事件など、フィクションが追いつかないほど残酷で残虐なことはあるでしょう。

 

でも、その反対もあって。

思いやりや優しさなんかも、

フィクションが追いつかないほどすばらしいこともあります。

 

幸せなフィクションは、現実にも思いやりや優しさがあることを思い出させてくれる。

 

4巻は7月23日発売です。

あせとせっけん(4) (モーニング KC)

あせとせっけん(4) (モーニング KC)

 

 

日々是好日。

 

今日も読んでくださってありがとう!